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    • 2017/9/13 11:30
    • ある家族
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    •  少し昔のある家族の話をしませう。

       その家族は、もともとは別の町に住んでいた。その家族の長男が4、5歳の時に、ある町に父親が家族の為に家を建てた。

       父親は大工だった、今は珍しく宮大工と呼ばれる大工だった。お世辞にも良い父親ではなかったが、家族の為に父親自身が建てた家だった。

      それから二年、次男が産まれたのを記念にして、それまで平屋だった家を三階建てに改築した。

      そして次男が10歳になる頃、父親大工の腕をみこんで地主の者が自身の会社に月50万で働かないかと誘ってきた。

      当時からしても月50万は破格だった、だが父親はその話を断った。

      断った理由は私には分からない、だが断った事を良くは思わなかったのだろう。

      地主は良く思わなかった、いやそれどころか、断った事を憎悪と憎しみをこめて、父親へと向けたのだった。

      父親が家族の為に建てた家を、金の力を使って奪い、家族の家は他人の物へとなってしまった。

      次男が小学校を卒業と共にその家から家族は追い出された。

      母親と長女、長男、次男はその町柄に絶望し、その町から姿を消した。

      父親は次男が小学校を卒業した日に家族と家を失った。だが父親の地獄は終わらなかった、家を奪った地主に飼い殺しに有ったのだ、父親の大工としての仕事は地主から貰い、家を奪った地主の懐を豊かにするために、父親は大工として雀の涙ほどの賃金で働かされた。

      そして、半年後父親は現場の足場から落ちてもう二度と大工として、人として一人では生きて行く事が出来なくなった。

      父親がいかに絶望し、後悔し、悔しさに涙したかは私には分かりません。

      そして今、父親がある山の養護療養病院の居室で光も音も無く、動く事も出来ぬ身体で、記憶も無く、次男の事も分からない中何を思い、生かされて行くのか。

      私には分からなかった。

      私には分からない。

      その父親が当時何を想い生きたのか。

      その地主が何を想い悪鬼羅刹とかし、1つの家族を崩壊させたのか。

      そしてその地主が得たものを私には分からない。

      もしも、叶うなら私は、その地主が得たものを知りたい。

      どんな言葉でどんな理由をつけて自身を正当化するのかが、私は知りたい。

      その次男として私は知りたい。

      私は知りたい。

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