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- 2007/3/20 0:09
- 通天閣~オカンとキティと時々オトン~2
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- その日はキティとオトンとマリィ家族3人は家路へと着いた。
その晩…
オトンに話があるといきなり呼び出しをくらった。
部屋へ行くとオトンは眉間に皺を寄せ、とても硬い表情で
『とりあえずそこに座って…キティええか?落ち着いてよう聞くんやで。』
-胃ガン-
オトンから聞かされたオカンの病名。
それも末期ガン…
手術の際、中はガン細胞が転移しすぎ、全く手のほどこしようがなく、結局応急処置のようなものだけして閉じたのだという…
オトンの話によればオカンはあと半年の命だという。
泣いた。
オトンの前で声を張り上げてキティは泣き崩れた。
オトンはキティの両肩を持ち力強い声でこう言った。
『まだ半年もあるんや!それにまだ死ぬって決まった訳やない!
オトンもキティに言うか悩みに悩んで言うたんや。
キティに辛い思いをさせるから…オトンも言うのが辛かった。
キティには辛い思いをさせると思うけど、しっかり受け止めてほしいから…、キティやから言うたんや。
わかってくれるな?』
オトンの気持ちを受け止めると共に、しっかりしなければならない-
そう目が覚めた。
オトンは続けてキティにこう言った。
『マリィにはまだ黙っててほしいんや。マリィはまだ13や…マリィにはショックがデカすぎるから…』
この日を境に泣くのは今日が最後だ-
そう心に決めた。
だから…
その日は部屋で1人、一晩中泣き明かした。
泣いて泣いて泣いて…
涙が枯れるまで泣いた。
この先泣かなくていい様にオカンへの涙を一生分流した。
~続く
- その日はキティとオトンとマリィ家族3人は家路へと着いた。