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- 2007/3/19 23:19
- 東京タワー改め、通天閣~オカンとキティと時々オトン~
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- 泣けました。
この東京タワー、キティの半生そのものなのです…。
あれはキティが16の時。
まだキティが高校1年の時だ。
オカンは体調不良を訴え、珍しく病院へと足を運んだ。
病院嫌いのオカンが自らの意思で病院へ赴く事はとても珍しい事であった。
今思えばオカンが病院へ出向いたのはその時だけだったのかもしれない…。
オカンが病院へ出向く姿等、キティの記憶にはないからだ。
そしてオカンは並外れに我慢強い人なのだ。
医師はオカンを診察するや否や、即手術が必要だと診断した。
医師からオカンの病気を宣告されたオトンはすぐ様学校へと連絡を入れてきた。
しかし当時サッカー部のマネージャーをしていたキティは校内におらず、サッカー部専用のグラウンドにいた。
キティの学校のサッカー部のグラウンドは校内から距離がかなり離れている為、連絡がそこで途絶えてしまったのだ。
当時は今程携帯が主流の世の中ではなかったのでキティもまだ携帯を持っていなかった。
部活が終わり家に帰宅すると妹のマリィが顔を真っ青にし、慌てふためいた様子で
『お姉ちゃん遅いわ!オカンが手術する事になったからはよ病院行くで!オトンにタクシー代貰ってるから!』
昨日まであんなに元気だったオカンが病院?ましてや手術?
信じられなかった。
病院へ着くと手術は既に終わり、そこには変わり果てたオカンの姿があった。
『…オカン!!』
いつもの口煩くて怖い、体はといえば元気の塊のようなオカンの姿は何処にもなかった。
見た事のない顔…
見た事もない表情…
だがそれは紛れもなくオカンだった。
~続く
- 泣けました。