シュシュさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2010/3/9 23:48
- 『小さな恋のメロディ』
-
- コメント(2)
- 閲覧(6)
-
-
- 俺の一回り上の世代だと知らない人は少ないってほど一昔前人気のあった映画、それがコレ。
けど俺は昨日までこの映画が大嫌いだった。
初めて見たのは中三、まさに思春期の真っ只中。
そんな俺が学校生活で最も苦手だったのがフォークダンスだった。女子と手をつなぐなんてもう恥ずかしいやら、くすぐったいやら、こそばゆいやらで断然嫌だった。
ところがみんなも同じ心境かと思いきや、クラスの中には飄々とダンスを踊るませた奴が存在した。こういうタイプは早熟というより、何かが欠落しているように思えてならなかった。
思春期のチロチロと胸焦がす、じれったくてもどかしい衝動が完全に欠落しているとしか思えない奴。
でもこういう奴に限ってやたら女子にウケがよかったりする。悔しいったらありゃせんかった。
「小さな恋のメロディ」の主役であるマーク・レスターはまさにそういう欠落派の人間だった。男同士の友情を平気で裏切り、女の尻ばかり追っかけ回して、当時の俺からすればなんとも腑甲斐なく、情けない奴、それがマーク・レスターだった。
思春期なんて、男子は男子同士、女子は女子同士。それでよかった。んでたまに片思いの子に「シュシュくん、ちょっとつきあってよ」なんて言われて職員室にプリント取りにいくのを手伝わされて、みんなの知らないところで教室まで戻る数分間その子といられる喜びに浸れれば思春期はそれで十分だった。
なのにマーク・レスターときたら、放課後のデートは楽しむは、学校さぼって旅行に行くはで、俺からしたら許しがたい暴挙ばかりだった。
またこんな男と結ばれてしまうヒロイン役のトレーシー・ハイドもかわいくはあったが、どこか好きにはなれなかった。
かくして俺は「小さな恋のメロディ」が大嫌いになってしまったのだ。
ところがだ。
今日ひさしぶりに観てみるとこれまでのイメージが一変した。
なんて素敵な映画なんだ
もうほとんどカルチャーショックに近い状態に入って、俺は頭からもう一度観た。
…やっぱりいい。
まさに目から鱗が落ちるようだった。
俺は「小さな恋のメロディ」を観ながらすっかりマークの肩を持っている。
そして時にはマークを応援し、時にはよからぬことをけしかけてしまってる自分さえいる。
はて、なぜ昔とこんなに違って見えるんだろう?
俺も思春期を過ぎある程度の恋愛経験積んだからか?
こんなにも観る時期によって感じ方が違うなんて…。
改めて映画って奥が深いなーとひとり物思いにふけった、夕方5時。
- 俺の一回り上の世代だと知らない人は少ないってほど一昔前人気のあった映画、それがコレ。