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- 2013/2/3 12:01
- *さくらんぼの木*
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ぶらりと、
わんちゃんのお散歩をしていて
今はいないおばあちゃんの事を
ふと思い出したのでココに。。
小学校の低学年のあるひ、
おばあちゃんに連れられて
デパートに行った時のコトだった。
その当時の楽しみは、
300円分の好きなお菓子を
買ってもらえること
そして、大好きなサクランボも
おばあちゃんのカゴの中に
お菓子とは別に入れること。
デパートからの帰り道には
小さな公園があった。
私はそこで少しだけサクランボを食べさせてくれないかとお願いする。
何個か食べたあとに
おばあちゃんに質問をした。
『この公園の木は、種で育ってるんでしょ??ぢゃあ、サクランボの種をここに埋めたらここにサクランボの木がなるよね??』
『埋めてみなさい。
何年かしたら、ここにサクランボの木がなっているから。』
小さな私を、期待させるには
充分すぎるコトバだった。
私は、全部たべおわると
その種を間隔をあけて
公園の上の土に埋め始めた。
おばあちゃんは、それを
楽しそうに眺めていた。
全部埋め終わり
『木がなったら来よう』
と言って帰った。
サクランボの木がなるはずがない
今ならそれくらい分かる。
だけど、その日から私は
何度もあの公園の話を、
サクランボの木の話をしたのを覚えている。
もし、その木が育ったら
毎日食べきれない量のサクランボをとりに行くんだ!!
そんな事を考えながら
わくわくしていた。
しばらくして、私は
部活にのめりこんだ。
そして
サクランボの木の事は忘れた。
あの、公園には行っていない。
あの公園にサクランボの木が
なっているかは、確かめないでおこう
だから これからも
あの公園に行く事はない。
あの時の
おばあちゃんのコトバが
いつまでも
嘘にならないように。