†ノリマロ†さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2012/4/30 21:01
- 36話
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- 自分の中ではあんなに悲しい出来事があっても
すべての人間が感じる時の流れはバラバラであり
学校はなんの代わり映えもなく平和であった。
そんなことに少し苛立ち、嫉妬し、そして羨ましく思った。
「俺も何も考えることなく平穏に過ごしたかった…」
ボソッとそんな独り言を呟いてしまった。
『…お主の気持ちもわからなくはないが今は堪え時じゃ』
神はそうやって励ましなのか叱咤なのかわからない言葉をかけてきた。
(大丈夫、わかってる。ありがとな…)
そう心で神に感謝した。
そして授業がすべて終わり帰りの挨拶も軽い感じでみんながパラパラと散っていった。
「きーくん」
「おうっ!!
俺の今やるべきことは強くなることだっ!!
行くぞ奈美っ!!」
「っ!?うんっ!!」
そう言ってお互い気合いを入れて
俺たちは校門を出ようとした。
「お前ら、ちょっと待てよ」
不意にそんな言葉を背中にかけられて振り向く。
ドックンッ!!
そこに立っていたのは
現生徒会長であり、
奈美の兄貴であり、
平野一族を引き継ぐものであり、
タイガーと皆に呼ばれる人…
平野平だった。
- 自分の中ではあんなに悲しい出来事があっても