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    • 2012/4/7 22:41
    • コンビニ
    • コメント(4)
    • 閲覧(23)
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    • 深夜のコンビニでバイトしていると、一人の女性が入ってきた。

      俺はその女性に釘付けになった。
      何故なら、俺の中学校時代に好きだった人だったからだ。

      当時奥手だった俺は告白出来るはずもなく、彼女は転校してしまい、それきりだった。
      正直俺も彼女の事は忘れかけていたが、変わっていない彼女の顔を見たら懐かしい当時の想いが甦ってきた。

      そうしている内に彼女は弁当を持って近付いてきた。
      俺の顔を見ると彼女の表情が明るくなり、
      「もしかして、たっちん!?」
      と、昔の俺のあだ名を呼んだ。
      明るくて優しい、俺の好きだった声のままだった。

      弁当を温めている間、話題はお互いの現在の話になった。
      彼女は今大学生で、一人暮らしをする為に引っ越してきたらしい。
      俺は躊躇いながらも、一番気になる事を聞いた。
      「じゃあ…今彼、氏とかは……いるか、そりゃ(笑)」
      すると、彼女は意外にも驚いたような反応をした。
      「えっ!…いないよ、だって私…」

      ―チィン―

      言いかけた言葉をレンジの音が遮った。
      聞き返す事も出来ずに俺は黙々と弁当を袋詰めして、お釣りを渡した。
      その時、俺はわざとお釣りを多く渡した。
      昔から奥手な俺の、精一杯のアピールだった。

      彼女はお釣りをしまうと
      「じゃあね」
      と言って出て行った。

      彼女が気付かない事くらい分かっていたが、少しは期待もしていた。
      ろくに気持ちも伝えられない自分が嫌になり、不意に入り口の方を見た。

      すると突然、再び彼女が店に入ってきた。
      走ってきたのか、頬は紅く額は汗ばんでいる。

      彼女は息を切らしながら言った。

      「さっきこの顔が店に来なかったか?
      バカもーんそいつがルパンだー!!」

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