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- 2012/4/28 10:54
- 幕張一人旅。そのいち。
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朝6:00。普段より幾分か早い時間に携帯のアラームが自己主張を始める。
低血圧な僕はのっそりと布団から起き出し、冷たい朝の空気を大きく吸い込み、ゆっくりと身体に馴染ませる。
手早く身支度を済ませて車に乗り込む。向かうは、いわき駅。
8:02。スーパー日立が上野へと発車する。モーター特有の、静かな、ぬるりとした加速感が身体を包む。それと同時にとても強い"一人旅感"がじんわりと沸き上がってくる。
ここから二時間、柏駅まで特急列車の旅だ。
座席に座る人々は其々一人の世界に耽っている。お互いに干渉せず、同じ空間に揺られるこの空気感が僕は好きだ。一人ではあるが独りではない。まぁ言うならば僕は寂しがりなんだろう。
途端に、車内の空気が変わる。
車内販売のワゴンが、現れた。
オネーチャンサケハナイノケ!?
アア,アトジャンガラフタツネ!
カコッ(恐らくはワンカップの蓋を開ける音)
カコッ
カコッ
車窓から見えるは朽ちたコンクリートの塊となってしまった廃工場群。まるで世紀末である。
レールの規則正しい振動は心地よい子守唄となったのか、どうやら僕はしばらく眠っていたらしい。
9:55。柏駅までもう少し。僕はいわきの部屋とは全く違う、決して新鮮とは言えない空気を大きく吸い込み、身体に馴染ませた。