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- 2010/2/19 21:19
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- その時まで、
私は一人ではなかった。
多くの私がいる。
集合の中に私もいた。
氷のように共にいた仲間たちは、
そのうち水のように広がり、
ついには蒸気のように拡散した。
その蒸気の一粒子が私だった。
私はどこにでも行くことが出来た。
様々な場所に行き、
様々なものを見た。
しかし私は学ばない。
見るだけの行為、
それだけが私に許された機能だ。
長い間、
私はそうしていた。
時間は無意味。
偽りの世界ではすべての現象は意味を持たない。
しかし、
やがて私は意味を見つけた。
存在の証明。
物質と物質は引き付け合う。
それは正しいこと。
私が引き寄せられたのも、
それがカタチを持っていたからだ。
光と闇と矛盾と常識。
私は出会い、
それぞれと交わった。
私にその機能はないが、
そうしてもよいかもしれないことだった。
仮に許されるなら、
私はそうするだろう。
待ち続ける私に、
奇蹟は降りかかるだろうか。
ほんのちっぽけな奇蹟。
- その時まで、