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    • 2009/8/3 19:28
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    • 先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。
      後輩もその考えが浮かんだところだったので、頷いた。
      二人で挟み撃ちすることにして、バックルームを出る。
      先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。
      いざ本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。
      そこには誰もいなかったのだ。
      おかしい。絶対挟み撃ちにしたのに…。

      すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。

      何だ、トイレに入っていたのか。

      おかしな人だな、と思いつつ、二人はすぐバックルームへと戻った。

      しかしモニターを見て、二人は初めてぞっとした。
      さっきと全く変わらない立ち位置で、女の人が本棚を見つめていたのだ。

      早い。早すぎる。

      トイレからそこへ向かうのと、バックルームへ戻るのとでは、
      明らかにこっちの方が早いはずなのだ
      しかも、なんで同じ格好で本棚に向かってるんだ?


      もしかして、モニターの故障では。
      顔を見合わせ、頷きあって二人はもう一度、バックルームから挟み撃ちの隊形で
      本棚へと向かった。

      すると、また女の人はいない。

      冷や汗がにじむのを感じながら、今度は何も言わずに二人はバックルームへと戻った。


      無言で、しかし真っ先にモニターを確認する。

      「あ、いなくなってるぞ…」

      先輩が呟いた通り、モニターからは女の人の姿は消えていた。
      後輩の心中にほっとしたものが広がる。
      よく確認しようと、先輩の横に顔を乗り出した。その時。

      「待て、動くな」

      先輩が突如、押し殺した声を出した。

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