なきやんさんとモバ友になろう!
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- 2010/11/3 19:15
- ミラー
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- この世界は僕が映す映像だ
見えない世界を感じることは容易くないんだと思う。
僕は常にスクリーンの前に座っている。そこが特等席だと信じて
スクリーンの裏は真っ暗なんだとか
ここが一番良く見えるんだとか勝手に思いながら
スクリーンが映すボロボロのおじさんはいつも何かに怯えていて人を睨んで人と距離を保っていた。
そのおじさんはお金と残飯を探し、生きていた
僕はこのおじさんを侮蔑していた
そこまでして生きたいのかと
僕は拾った飯など食わないと
ただ僕はいつもと違う疑問が湧いてきていた
捨てられたペットボトルをリサイクルして使っている
この水は下水からいつか海に帰りまた空から降ってくる
元々自分の物なんて無かった…この世界で奇跡的に出来た物を僕は使わせてもらってるだけだ。
代わりに労働をすることで借りる権利を得ただけなんだ
元々何にも無いんだ
今この瞬間生きていることを感じれるのか…
おじさんは僕を見てにっこり
笑って消えた
真っ暗だけど優しい空気の中に穏やかに過ごす時間が出来た。
鏡は光がないと何も映さない
僕も光がないと何も見えない
僕自身のことをもっと知りたいので、もう少し明るさがほしいと思う
- この世界は僕が映す映像だ