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    • 2010/7/15 2:55
    • 屋根の上の音楽家
    • コメント(1)
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  • "アバター"
    • 世界の音は
      いつも
      何だか
      切ないほどに
      透き通っていて

      私の我が儘な心を
      冷たく
      優しく
      包んでくれる

      言葉を持たない
      木々や花が
      何も聴こえないはずの
      頑なな私の耳へ
      静かに
      確かに
      語り掛ける

      そうして
      世界へ溶けるとき
      何処からともなく
      現れる
      闇色の猫が
      生きる温もりを求めて
      私の膝で丸くなる

      心のほつれが
      だんだん
      ほどけていくような
      優しい時


      緩んだ口から
      大気に溶ける
      白い息の行方を
      感覚の無くなった指先で
      そっと追ってみた…


      …空へ伸ばした右手…


      家と空と猫の間で
      私は
      宇宙と地球が奏でる
      音のないメロディへ
      ゆっくりとタクトを振る

      いつしか
      左手も参加して
      4拍子でも3拍子でもない
      私と大気との
      メロディが紡がれる

      そこには
      時間という壁が消えて
      ほんとうは
      自分が
      何を求めて
      何を護り
      何を諦めかけているのかを

      忘れさせる空間ができる

      自分という束縛から
      解き放たれた
      奇跡の瞬間を
      私は
      此処で手に入れる。


      すっかり
      温もりを失った両手で
      しっかり
      生きている猫を抱きしめて

      夜空へ溶けるメロディーと

      あたたまる両手のぬくもりに

      私はそっと目を閉じた。

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