たぺち★★さんとモバ友になろう!
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- 2012/6/3 9:24
- 獄中からのラブレター
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- 春うららかな今日この頃
貴女様はいかがお過ごしでしょうか
風邪などひいてはいないだろうかと老婆心ながら案じております。
わたくしがストーカーの罪で刑務所に収監されて、早34年になります。
6ヶ月の懲役という判決でしたが毎日こうしてお手紙を出そうとするものですから釈放していただけないのです。お恥ずかしい限りでございます。
毎晩貴女様のアパートとご実家のまわりに立っていたころが懐かしく思い出されます。
今はこうして当時を思い出しては手紙を綴ることだけが唯一の心の拠り所でございます。
この手紙も刑務官に確認され、破棄されてしまうでしょうが、筆をとり、書いている時だ……………
…急に文体が乱れてしまい申し訳ございません。刑務官が食事を運んできたのでございます。いかんせんわたくしの最も大切にしております時間でしたので、「若造が。ぶちのめしてやろうか。おお、ぶちのめしてやろうか。」と追い返したところでございます。
万事このような付き合いでございますので、刑務官も親愛の情を込めて、わたくしのことを「しけいしゅう」と呼んでくれております。いやはや、お恥ずかしい限りでございます。
さて、まもなく釈放の決議が刑務所長により下される時期であります。
口先ばかりではありますが、反省を装って出所し、あなた様に会いに(正確には物陰から見ているだけでございますが…)行きたいのですが、いかんせん手紙に本音を書いているものですからそれもかなわないことかと存じます。しかし嘘偽りを綴ることは許されない。それが貴女様への愛の証明でもあるので‥‥‥‥
…文体が乱れて申し訳ございません。刑務官の若造がニヤニヤしながら「死刑が決まりましたよ」と所々吹きながら言ってきたものですから。
信頼関係からくる冗談と申しますか、その類のものだと思いますが、もし、万が一、本当であったならば、わたくしに会いに来てはいただけませんでしょうか?
突拍子もないことを申しているのは百も承知でございます。貴女様にしでかしたことから、こんなことをお願いできる義理ではないことも。しかしそれでもわた……………
文体が乱れてしまい申し訳ございません。先ほど貴方様の名を語り「過去から逃げず受け入れる為に」という名目で面会に来たババアがいたものですから。「あきちゃんはそんなババアじゃねえよ。ぶちのめしてやろうか。」と追い返してきたところでございます。
- 春うららかな今日この頃