クロケット◎さんの日記

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- 2012/7/17 17:12
- 「鉄の骨」
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- 2年くらい前にNHKでやってたﾄﾞﾗﾏの出来がよくてついつい原作を買っちゃいました。
  直木賞作家、池井戸潤の「鉄の骨」こんな電話帳みたいな厚さの文芸書を読むのは学生の時以来です… 社会人になると忙しいし、読むのはどうしても仕事に関係ある実用書とかﾋﾞｼﾞﾈｽ書ばっかりになっちゃいますね…
  
  大手ｾﾞﾈｺﾝの工事入札の談合を描いたﾘｱﾙな力作です。
  
  主人公である大手建設会社の平社員の平太(へいた)はある日突然現場から業務課へ転籍になります… ｽﾀｯﾌがわずか4人の業務課の仕事は入札の談合調整です。世間から…、いや社内からも白い目で見られる談合屋の業務課ですが、一方で彼らが会社の浮沈の鍵を握っているのも事実なのです。ひと工事数百億円以上の仕事です。万一仕事が取れないと会社は潰れちゃいます…
  業務課のｽﾀｯﾌには自分たちが会社を支えてるという自負があります…。
  しかし一方で、自分たちが反社会的なことをしているという負い目も持っています。談合なんてなくなればいいと思いつつ日々談合の調整をしています。
  彼らは家族に自分たちが会社でどんな仕事をしているか話すことができません。CMにもありましたが昼間のﾊﾟﾊﾟはちょっとちがうんですね…
  
  そんな中、平太も銀行員の彼女に仕事のことを理解してもらえず、ふたりの関係は次第にｷﾞｸｼｬｸしてきて、険悪な雰囲気になっていきます… そんな折、彼女は務める銀行のやり手のｴﾘｰﾄ社員から猛ｱﾀｯｸを受けて、彼女の心は揺れ動きます…
  ｴﾘｰﾄ社員が海外へ栄転することになり、「一緒に来て欲しい」と告げられます… 事実上のﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞです。
  
  ｴﾘｰﾄ社員が海外へ出立する日、彼女は平太の会社が入札の談合容疑で検察に現場を押さえられ、平太も連行されたことをﾃﾚﾋﾞのﾆｭｰｽで知ります…
  
  その時彼女は…