敏音知さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2008/5/12 22:28
- ニッパー
-
- コメント(21)
- 閲覧(113)
-
-
- 『ニッパー』とは、「犬のマーク」として親しまれているJVCの商標である。
この由来についてのエピソード。
画家のバーロウ(1856ー1954)はエジソンの会社から1枚の絵を頼まれた。そこでエジソンの円筒式蓄音機にフォックス・テリア種の犬が首を傾けて聴いている絵を描いた。しかし、不評で採用されなかった。
その後円筒式を平円盤の蓄音機にしたら、もっと見栄えがする絵になるという友人の助言を容いて描き直した。
1899年10月に、これを持参してロンドンのグラモフォンを訪ね、オーウェンに見せた。直ぐにこれは宣材に使えると考え、その年のクリスマスセールにポスターとした。しかし、「エンジェル」の商標があるので、宣伝用にしか使わなかった。
この翌年、ベルリナー(1888年、横振動で音溝を刻む平円盤のレコードと蓄音機「グラモフォン」を発明)はロンドンでこの絵の入ったポスターに目を留め、アメリカに持ち帰った。ジョンソン(ベルリナーに協力しゼンマイ式に改良。1901年ビクター蓄音機会社を設立)も気に入って、早速バーロウがこの絵につけた画題「かれの主人の声」(His Mastar's voice)と共にビクターの登録商標とした。イギリスのグラモフォンはオーウェンが引退後の1909年になって初めてバーロウの絵を商標とした。ビクターと違って、これは絵の上部に半円形で“HIS MASTAR'S VOICE”の文字が記されている。その後のグラモフォンはHMVと言われるようになる。
処で、この犬はニッパー(Nipper,イギリスの俗語で子供・小僧の意)という名である。バーロウの亡兄で画家マーク・バーロウが飼っていたのを引き取ってた犬で、1895年11歳でニッパーが死んだ後、写真家の弟フィリップ・バーロウの撮った写真によって、いかにも亡き主人の声に懐かしそうに傾聴している有名な絵を描いた。
バーロウは1924年、68歳で死去するまで、希望する多くの人にこの絵を描き、「犬のマーク」の画家として名を残したのである。
- 『ニッパー』とは、「犬のマーク」として親しまれているJVCの商標である。