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- 2010/5/26 22:38
- 「スペシャル・ワン」と「兄貴」の別れ
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- [YouTube動画] "L'ADDIO TRA MATERAZZI E MOURINHO FUORI DAL BERNABEU" について:
- 何かのインタビューで見たけど、マテはジョゼに対して最初は気取った理屈屋っぽい印象があって嫌ってたらしい。
ピネティーナで初めてジョゼと会う2年前の7月16日までは。
それが今じゃ、この映像なんか見てもジョゼとマテがいかに信頼しあってたか。
スクデットがかかったリーグ最終節も、ジョゼはレギュラーのルシオを温存してマテを先発させた。
CL決勝、ミリートがゴール決めた時、いの一番にジョゼに抱き着いて喜んでたのはマテだった。
ジョゼがインテルで最後にピッチに送り込んだ選手となったのもマテだった。副キャプテンのコルドバもベンチにいたけど、それでも最後の締めの交代はマテ。
とはいえジョゼが来てからマテはトータルで見れば出場機会を十分に与えてもらってた訳じゃない。むしろ出番は少なくなった。
この2年間、マテにもスパーズやパナシナイコスなど、確実にインテルよりは出場機会を得れるであろうオファーも届いてた。でもマテは自分を試合で使わないジョゼの下で働く事を選んだ。
なぜ試合では使わず使われずだったこの2人がこれ程の絆を築けたのか。
それは監督として選手としての立場以前に、この2人が「人間として」信頼しあっていたからだと思う。
熱い人間性でロッカールームのチームをまとめ、ベンチに入れば誰よりも声を出すマテ。そんなマテをジョゼは信頼してチームリーダーとして認めていたんだろうし、マテも「戦力」としてではなくても「人間」として自分を必要としてくれたジョゼを助けようと思ったんだろう。
今となれば、最後の歓喜の瞬間にはマテをピッチの上に立たせてあげようっていう起用は、ジョゼなりのマテへのこの2年間の感謝のメッセージだったんだと俺は思う。
ジョゼとマテ。
一見風貌や発言は全く違う両者。でも一方はピッチ上で、一方は会見場で、度々お騒がせもあって、世間からは誤解の白い目で見られがちな2人だけど、裏の顔を知るチームメートからは誰からも愛され称賛される…そんな中身のキャラクターは何か似ていたし相通じるものがあったんだと思う。
マリオが問題起こした時、誰よりも本気になって厳しくしてあげてたのもこの2人だったよね。
チームは離れても、この凸凹な師弟関係は一生2人の心の中ではずっと続いていくことでしょう。
GRAZIE JOSE
マドリーでも成功を願っています。
ADDIO JOSE
マテと流した別れの男の涙、車に戻る時のどこかまだ寂しげな背中、俺は忘れないでしょう。
そしてマテ兄貴、まだ来期監督が誰かは分かりませんが、誰が来てもまたジョゼの時のように監督を心から支えてあげる貴重な力を貸してあげてください。