夢幻彷徨さんとモバ友になろう!
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- 2012/4/21 4:25
- 若輩者の思索
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- ――例えば鍵。
必要なら、見つかるまで探せば良い。
――例えば味。
求めるなら、また同じものを買えば良い。
けれどもしそれが、
“唯一無二”なら。
大切なもの、大切な人なら――
ぽっかりと。
ココロに、その人のセカイに穴が開くのだろう。
どうしてそれを埋めることができようか。
人が生きる。年を経るということは、ある意味において心の隙間を増やしていく作業であるかもしれない。
人は誰かと生きる。けれど、共に死ぬことはできない。誰しもが生きる時間は違うから。
だからその過ごした分だけの空白を、虚無を、痛みを受け入れなければならない。
けれど…穴に何もないわけじゃない。
確かにそれは痛みであり、苦しみであるのかもしれない。
そう、“それ”を本当に愛していたがゆえの、だ。
だから人はきっとどんなに心に隙間ができようが、生きていける。
また歩き出せる。ふらつきながら、よろめきながら。
だって共に過ごした思い出は道となり、光となり。
先を優しく照らしているから。
願わくばどうか――いつかそれを感じられた時。
笑って手を、振れますように。
彼方へと向かって。
- ――例えば鍵。