Billupsさんとモバ友になろう!
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- 2010/5/14 20:52
- すべらない話volume1
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学食である女の子と男の子が話をしている。
「俺さ、キミが好きなんだよね」
私が食堂で昼食をとっているとふいに彼が呟いた。
学生達が各々の話に夢中になっている喧騒の中、その呟きは確かに私の心に響いた。
「えっ??」
私は握っていたフォークを落としそうになった。動揺を隠さずにいられない。
普段自己主張が少なく、細身でいわゆる草食系の彼からの唐突な言葉。
何より私をそんなふうに思ってくれてたなんて。
この思いに答えたい。勇気を出して私は言った。
「……実は私も」
すると彼は嬉しそうに笑った。
「それは気が合うな」
気が合うどころじゃない、相思相愛だ。
恥ずかしさと嬉しさで涙が滲む。
「はは、泣くほどのこと?」
そうだよ。私はずっと思い続けてきたんだから。
そして彼はこう続けた…
「ホント、やっぱ目玉焼きはキミの方がおいしいよね。」