春｡さんの日記

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- 2016/12/22 22:34
- ニュートラル
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- この人も「ニュートラル」という単語を使った。
  
  ニュートラルというのは一体どういう状態なんだろう。
  それを指定して考えたことは未だ無い。
  
  周りに繋げられた言葉から憶測していく。
  「少し値段がするけれど、お気に入りの喫茶店や居酒屋に行って、ニュートラルに戻してまた一週間頑張る。そういうお店を持つことは大事だと思いますよ。」
  そんな感じのことを言っていた。
  
  今私は喫茶店からの帰路のなかなのだけど、とりわけ調子がよい。
  今の心地をニュートラルであると仮定する。
  
  そして意識に映って思っていることはこうだ。
  気を使って臆する必要はない。
  気回しに意を駆けることもいらない。
  実は何の義務も責務もない。
  
  賛否しようとも、それらは有りの儘だ、ただそれだけなのである。
  
  視化してみる。
  夜の湖畔。
  もしくは平らな地面でもよい。
  湿潤な土は月の光を浴びて、こわいほどゆっくりと、時間を感じさせる。
  
  白い芽が、静かに神秘的に伸びている。
  天から吊り上げられるようにして、無垢の意志が息を始める。
  
  おそらく日が昇れば、無数の青々とした草となって、風に揺れ日を仰ぐそれもまた生き生きとしているのだろう。
  
  ただ、この光景は、無為の生を表している。
  
  緊張も高揚も騙しも要せずに、自然と生きようと思う静けさ。
  
  ニュートラル。