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- 2010/3/21 9:23
- 魔法使いの喫茶店[二]理緒子
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- HRが終わり束の間の休憩。今日は授業はないがこの後は提出物のまとめやらをする時間となっている。ふと、名前を教えていなかった事を気付いて彼女の机を叩いた。
「ああ、そう言えば名前………言ってなかった……」
彼女が向き直るのを見計らい。口を開く。女性にしては低めで平坦な口調。
「篠宮 素直さん、よね?」
それを彼女は微笑を浮かべて遮る。
「………!?」
頭の上に点灯する?マーク。それを見た彼女の微笑の度合いは少し増す。
「ふふっ、すごいでしょ?超能力♪」
胸を張りきっぱりと言い切る彼女に疑問気な眼差しを向けること数秒、彼女はケラケラと笑いながら机の中から一枚のプリントを取り出す。縦に五つ、横に六つ長方形が書かれたそれ。朝貼りだされていた座席表。
「ああ……なるほどそういう事ね…ビックリしちゃった。」
肩の力が抜けて、自然と笑みが零れてくる。二人して笑っているのを皆が見ているが気にしない。
そうこうするうちに新学期一日目は終わり、放課後になる。彼女は役所の手続きがあると言って早々と去っていった。
今日は特に居残る用事も無い。私も帰る事にする。
- HRが終わり束の間の休憩。今日は授業はないがこの後は提出物のまとめやらをする時間となっている。ふと、名前を教えていなかった事を気付いて彼女の机を叩いた。