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    • 2010/4/27 0:20
    • 秘技・黙殺チョップ
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  • "アバター"
    • 鞄から携帯を取り出し、アドレス帳を開いて、小木に電話をかける。この一連の動作わずか7秒で行う。

      小木に電話が繋がった。平静を装って喋る。

      「もしもし。何だよ急に?」

      「小木、お前の消しゴムが俺の筆箱に入っていたんだが、俺のまとまる君そっちにあるか?」

      「ああ、俺の筆箱に入ってやがる」

      「ああじゃねえよ!てめえの手品失敗してんじゃねえか!」

      「本当の成功は失敗の積み重ねによって生まれるのだよ、ワトソン君」

      「黙れ!このゲス!死ね!」

      「おいおい何だよ?そんなに怒ることか?明日にはちゃんと返すよ」

      「ああそうしてもらわないと困る」

      「分かったよ。でもお前やけにあのまとまる君に執着があるな?怪しい…」

      「い、いや別に、そうかな?ハハハ…」

      「怪しい…ちょっと調べさせてもらうぞ」

      「おい!まとまる君には指12本も触るな!」

      「12本もねえよ!…その反応ますます怪しい。金田よ、人間はな、やるなと言われると逆にやりたくなるもんなんだよ!あばよ!」

      「なッ!やめ…」



      ガチャ ツー ツーツー…



      空しい音が耳に響き渡る。

      俺の最後の1年はここで終わるのか。友人関係が広い小木に知られたら最後、これをネタにゆすりまでされそうだ。

      とりあえず、まとまる君を奪還せねば!
      明日の作戦を立て、俺は眠りについた。



      翌日。
      朝早く、教室にて小木の登校を待つ。

      遅刻ギリギリで小木が教室に入ってきた。作戦を開始する。

      キエエエ!と奇声をあげながら小木に近いた。ビクッとして振り返る小木の喉に水平チョップをお見舞いする。

      「ゲボァ!な、何だよ、急に!?」

      「秘技・黙殺チョップだ。お前が大声を出さない為にな。そしてお前、まとまる君の秘密を知ったな?」

      「ゲホゲホ…なんで秘密にすんだよ?別に大したことじゃないだろ、消しゴムに名前を書くぐらい、普通にノートとかファイルにも書くだろ」

      「ノートにも書いてんのか!?バレたら恥ずかしいだろうが!」

      「何でだよ?まったく難しい年頃だな。ほら返すよ」

      まとまる君を奪還した俺はそそくさと席に着いた。

      ぱっと見、危害は加えられていないようだ。小木のことだ、一応スリーブを外して中も確認する…







      金田


      まとまる君の真っ白な表面には楓の名前は無く、俺の名前が書いてあった。

      本日2度目の黙殺チョップが炸裂しそうだ。



      続く。

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