RyuRyu☆Ψさんとモバ友になろう!
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- 2014/3/25 23:28
- 言葉は要らない
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20年以上前、大病を患い3ヶ月入院していた
転職先から内定をもらい、そこの診療所の健康診断で病気が見つかった
まったく自覚症状がなかったが、そのまま生活していたら確実に死んでいたと、退院する直前に医者から言われた
さて、自覚症状はなくただひたすら寝て薬を飲む毎日
当時、携帯などなく、あまりに暇だったので、手当たり次第に手紙を書いて郵送していた
そのなかのひとりに、高校時代の教師にも手紙を出していた
手紙を出すと、返信はまれながら見舞いには来てくれる人達がほとんどだった
しかしながら、その教師は返信は勿論なく、見舞いも一度も来なかった
退院してやっと動けるようになってから、その教師を訪ねた
会うなり
開口一番
「俺の名前は?次で?二じゃないぜ」
最初何を言われているのか理解出来なかった
つまり、手紙の宛名が間違っていた、ということを言いたかったのだ
いきなり、俺が彼にしたためた手紙の束を差し出され
「俺には要がないから持って帰ってもいいよ」
と、かなりキツい一言を云われた
だが
よくその差し出された手紙の束を見てみると、とても綺麗に整えられていて、まったく汚れがなかった
そうかぁ
そうだよなぁ
俺は手紙を書くことはしても、決して返事が欲しいわけではなかった
ほっておいて欲しかった
彼は言葉にしないで、それを理解していてくれたことが痛いほどわかった
そんな彼も還暦を迎えた
互いに東京にいながら、3年に一度会うペースは変わらない