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- 2012/8/5 7:38
- MONSTER 【上】
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『なまえのないかいぶつ』
作:エミル･シューベ
昔々 ある所に、
名前のない怪物がいました。
怪物は名前がほしくてほしくて仕方ありませんでした。
そこで 怪物は旅にでて、名前を さがすことにしました。
でも 世界は 広いので、
怪物は 二つにわかれて 旅にでました。
一匹は 東へ、
もう 一匹は 西へ。
東へいった 怪物つは、村を みつけました。
｢かじやのおじさん、ぼくにあなたの 名前をください｣
｢名前なんて、あげられる ものか｣
｢名前をくれたら、お礼に おじさんの中にはいって、力を強くしてあげるよ｣
｢本当か、力が強くなるなら、名前をあげよう｣
怪物は かじやの中に はいっていきました。
怪物ははかじやのオットーになりました。
オットーは、村一番の 力もち。 でも、あるひ、
｢僕をみて 僕をみて、 僕の中の 怪物が こんなに大きくなったよ｣
ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ ﾊﾞｷﾊﾞｷ ｺﾞｸﾝ。
お腹のすいた 怪物は、 オットーを中から たべてしまいました。
怪物は、また、名前のない 怪物に 逆戻り。
靴屋のハンスの中にはいっても、
ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ ﾊﾞｷﾊﾞｷ ｺﾞｸﾝ。
また、名前のない怪物に逆戻り。
狩人のトマスの中にはいっても、
ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ ﾊﾞｷﾊﾞｷ ｺﾞｸﾝ。
やっぱり、名前のない怪物に逆戻り。
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