夜光雲さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2009/8/2 0:16
- 燃えるように消えて
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- 今回は
かなり生々しい表現がある為
読んで下さる場合は気をつけてお読みになって下さい
タイトルと前置きで大体予想つくと思われますが
そういう雰囲気の話です
命が消える瞬間
TVとか映画などでなく
自分の目で
ついさっきまで
自分の目の前で
生きて動いていたものが
途切れて動かなくなるまで
死の一部始終
病気や寿命で途切れる状況とは 違う
燃えていた火がフッと消えるような
恐ろしいまでに 簡単に
魂が存在しなくなる
そんな光景を
自分は見たことがなかった
一匹の猫が
飛び出しました
歩いていた自分には
その直線上に走って来ていた車が見えていました
「あ‥」 と
一瞬
車輪に巻き込まれ
鈍い音とともに
首を掻き切られ
踏み潰され
道路に叩きつけられました
しかし
その直後は
その時は
まだ生きていました
首から血を撒き散らし
小さなその体をくねらせ
静かに響く叫び声をあげ
でもまだ
あと一秒
あと一秒でもいいから
生きたい
そんな本能に肉体が反応しているような
道路で悶絶するその小さな体は
ひぐらしの淋しい鳴き声の中
しだいに
静かに
動かなくなりました
自分は目がそらせず
この世から魂が消える瞬間を
それが衝撃的だったからなのか
残酷な好奇心からだったのか
それ以上に
違和感を覚えたのは
あまりにも薄情な自分の心の反応
「カワイソウ‥‥‥‥‥‥‥デモ‥‥‥ベツニ‥‥‥カナシクナイ‥‥‥」
コロスことで経験を積み成長し
富を 金を 得る
それがフツウ
それが楽シイ
そレガカイカン
でも
それがテレビやスクリーンの中で行われることだとしても
「コロス」という行為を「楽しんでいる」ことに
「快感」を得ていることに変わりない
正義を掲げ
悪を滅ぼしても
変わりない
‥
コロサナイト セイチョウシナイ
コロサナイト カネガモラエナイ
コロサナイト タノシクナイ
コロサナイト‥
何百何千という敵を殺しても
それはスコアでしかない
死ぬまで痛め付けても
別に悲しくない 敵だから
コロスのがカッコイイ
カッコイイからコロス
そんな「当たり前」を生み出し続ける社会に
ふと抱いた違和感
「人としてのココロ」をジワジワと蝕み 食い荒らす
今のエンターテイメントと呼ばれる娯楽は
気づけばそんなものばかりだった
たかが猫一匹で 何を今更
お前だってゲームで 映画で 漫画で 敵をコロスことに快感を覚えていただろう
心の中のもう一人の自分が鼻で笑う
- 今回は