shah☆69さんとモバ友になろう!

日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!

Yahoo! JAPAN IDだけで遊べる!今すぐ遊ぶ!

    • 2025/2/24 18:55
    • 銀膝 Never Turning back Railway 682
    • コメント(0)
    • 閲覧(8)
  • "アバター"
    • トリプニアに着き機械化人ばかりの中で


      戸惑っていた俺達を、リルという少女が生身の人間のいる所に連れて行ってくれると案内されてきた地下のこの薄暗い部屋では、TV画面から流れる二期目を当選したトラスト大総統の演説を見るともなしに眺めながら、憔悴した重い雰囲気の中ただ沈黙するばかりだった。

      『…と同時に私は次の政策を優先して実現する!機械化生命導入の絶対的推進。非機械化生命体への法的補償中止。不法異民族の星外追放。成層圏バリアの構築。バルバリア宙域での私掠行為禁止。企業税縮小。関税強化…』

      ピキューーーーーーーン
      1発の銃声が鳴り響いた。
      「いやーーーッ!」
      リルが叫ぶ。

      俺達は思わず目を見開き思わず息を飲んだ。
      大群衆の機械化人の集う前で演説するトラスト大総統の頭を、一筋の閃光が打ち抜いたのだ。
      トラスト大総統は仰け反りよろよろと後退したかと思うと、そのまま白い演台の後ろにしゃがみ込んでしまった。
      すぐさま大総統へと駆け寄る黒スーツのシークレットサービス達が映し出されている。

      「大総統が撃たれたあるッ!」
      「な、何てことだッ!」
      リルの祖父のガポルトも驚嘆の声を上げる。

      『大変なことが起こりました。二期目当選を果たしたトラスト大総統が所信表明をするさなか、ここキーストンの地で何者かの凶弾により倒れました。繰り返します…』
      画面では人々が悲痛の叫びを上げ無秩序に波打ってる。

      一体誰が?
      この星の過激派か?レジスタンス?

      するとトラスト大総統は両脇を抱えられながら再度演台の前に立ち上がった。

      『私は無事だ!私はこのようなことでは殺せない!私は私の信念の下にどのような障害も払いのけ、何度でも立ち上がる!私は無事だ!私はゴッドランドを再び偉大にするために神に救われたのだ!』

      ヲオオオオオオオオオ! MAKE GODLAND GREAT AGAIN! MAKE GODLAND GREAT AGAIN!
      振らつきながらも黒スーツに支えられて放つ大総統の力強い言葉に、群衆は更にシュプレヒコールを轟かせた。

      ふとみると一番騒ぎそうなトントンが静かにお茶を啜っている。
      「皆どうしたの?これってウソンコでしょ?アホカ」

      飛んでもない事態に、俺はその雰囲気にすっかり飲み込まれていたが、確かに違和感を覚えたのは確かだった。
      さっき撃ったのは実弾ではなくレーザーガンだった。しかも光線の色はアイスブルー!?
      本当に大総統は撃たれたのか?

コメント一覧

更新する

この日記を違反通報する

shah☆69さんの
お友達の最新日記

日記を探す

気になるキーワードで検索

みんなの新着日記