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    • 2025/2/11 20:50
    • 銀膝 Never Turning back Railway 678
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    • 変わりゆく世界の片隅で


      機械化人ばかりのこの星で出会ったリルと名乗る少女に促され、俺達は生身の人間の集う地下にあるコミュニティに招かれた。ロビーを抜け階段を下りた一室に通されると、老人が椅子に腰かけTVを見ていた。

      「爺ちゃん。お客連れてきた。ターミナルで困っていたんだ。」
      「リル、あそこには行くなと言ったはずだ。もうじきここも本格的な抗争が始まるかもしれない。」
      男は振り返ると、髪こそ白髪だが肌艶は良く、壮年期の充実した声で言い放った。

      そして、俺達を見て急にトーンを変えた。
      「お客人か、失礼。私はガポルト、リルの祖父だ。」
      「私達は旅の者で、初めての地で困っていたところをリルさんに助けてもらったある。どうかリルさんを叱らないで欲しいある。」
      と口火を切る拉~麺男に続き、俺達は挨拶をした。

      「それはそれは、余所の星から来られたか。よくぞご無事で。」
      「ところで、さっきここでも抗争が始まるかもしれないと言っていたあるが、もしかしてそれは、機械化人とトリケラトプスの星の人間の間で起こるというあるか?確かここは絶対王政の星だと聞いていたあるが。」
      拉~麺男が話を変えた。

      「いや、王政は終わったのだ。恐ろしい流行り病で多くの人間が死んでしまい、トリプニアのブリルコンスタ王も崩御された。」
      いや、王が亡くなっても跡継ぎがいるだろう。王には世継ぎは生まれなかったのか?

      「第一王子のサーパスチン様が継いだが、何分まだ幼い。そこに予てからの不況と王家の弱体化も重なり絶対王政の継続が出来なかった。」
      つまり民主主義に移行したと。
      「禅譲だ、良く言えばな。実際は、国民の為に専政権を買収されたのだ。ほらTVを見てみるがいい。」
      と振り返ると、金髪でガタイのいい機械化人が映っていた。

      「大総統、いやトリプニア王国を買収した張本人。不動産王のトラスト・マギンズだ。その莫大な資産と経済力で、専政権を我が物にし、専制君主惑星トリニティとしてゴッドランド共和国を新たに建国した。」

      大総統トラストは、赤ら顔で機械化人の絶対優遇と全ての疾病の撲滅、そしてそのための全ての有機人に対する機械化生命組織の導入推進を叫び、画面の向こうでは見渡す限りの機械化人が熱狂していた。

      「今回の選挙で二期目を当選し、これから益々機械化人化が進むだろう。もはやこの星では、機械化人でなければ人ではない扱いになるのだ。」

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