◇anna◆さんの日記

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- 2009/2/27 23:57
- おじいちゃん
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- おじいちゃんは
  急にいなくなった。
  　
  あたしの前から
  みんなの前から
  いなくなった。
  　
  覚悟してなかった
  わけじゃない。
  でもいなくなるって
  ちゃんと考えた
  ことなかったよ。
  　
  お通夜の晩も
  お葬式の日も
  火葬場でも
  頭が割れそうに痛くて
  なんか苦しくて
  息がしにくかった。
  　
  おじいちゃんまだ
  おるんやって思った。
  　
  入院しとる間ずっと
  家に帰りたいって
  言っとったんやもんね。
  　
  もう家やよ。
  ゆっくり休んで
  いいんやよ。
  　
  今日おじいちゃんが
  大好きやった
  お饅頭買ってきて
  お骨の前に置いた。
  おじいちゃんちゃんと
  食べてくれたかな。
  　
  食べることが
  大好きやった
  おじいちゃんなのに
  最期は美味しいんか
  不味いんかも分からずに
  胃袋がいっぱいになって
  栄養だけが体に
  入れられる生活は本当に
  辛かったんやよね。
  　
  結局１回しかお見舞い
  行ってあげられんくて
  ごめんね。
  　
  あの日おじいちゃんの
  言葉ちゃんと聞き取って
  あげられんくて
  ごめんね。
  　
  数少ない孫なのに
  何にもしてあげられんくて
  ごめんね。
  　
  最期にひとりぼっちで
  寂しかったやろうな
  　
  ３０分前まで看護婦さんと
  話しとったんやって。
  　
  おじいちゃんなりに
  周りに迷惑かけたく
  なかったんかな。
  　
  お通夜にもお葬式にも
  溢れかえるくらい
  たくさんの人が
  来てくれた。
  　
  おじいちゃんはみんなに
  愛されとったんやね。
  　
  怒っとるんか
  喜んどるんかも
  分からんような
  おっきい声で
  おばあちゃんの名前
  いっつも呼んで
  あっち行ったり
  こっち行ったり
  そんなおじいちゃんが
  大好きやったんやなって
  いなくなってから
  初めて気付いた。
  　
  もっといろんなことして
  あげられたはずなのに。
  　
  あとはおじいちゃんが
  天国でゆっくり休んで
  くれるように祈るんや。
  　
  もう苦しまなくていいから
  天国からおばあちゃんのこと
  見守ってあげとってね、
  おじいちゃん。