〇等高線〇さんの日記

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- 2008/5/14 23:30
- 光と青い芽
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- 赤い種と青い種…
  今、僕は赤い種を育てています。
  赤い種はすくすく芽を出そうとしています。
  青い種は静かにしています。
  赤い種と青い種は挨拶をしてくれます。
  ｢おはよう｣
  ｢おはよう｣
  ｢さぁ。早く絶望をください。君の悲しみをください。｣
  言われたとおり、僕は絶望や悲しみを流し込みます。
  青い種は何も言わず、僕が赤い種の成長を楽しみにしているのを見ているだけ。
  とうとう二つは芽をだしました。
  赤い芽は真っ赤な血のような赤い芽。
  青い芽はどの葉にも負けない青い芽。
  僕はさらに赤い芽を育てました。
  絶望。孤独。悲しみ。憎しみ。
  すべてを与え、育てました。
  　
  　
  ある日、青い芽が踏み潰されていました。
  僕はかわいそうになり、しばらくは青い芽を看病しました。
  すると青い芽はたちまち元気になりました。
  そして
  ｢ありがとう｣
  といいました。
  それがなんだか僕には温かく、くすぐったかった。
  　
  　
  赤い芽は月を好みます。
  青い芽は太陽を好みます。
  だから赤い芽は冷たく、美しいのでしょうか。
  だから青い芽は温かく、眩しいのでしょうか。
  今まで僕は暗闇を歩いていた。
  温かさが、光が遠く、諦めていた。
  それが今、ちかくにある。
  本当に僕は光にいっていいのかな？
  すると青い芽は言いました。
  ｢いつでもおいで。僕はいつもここにいるから。僕は君の心友だから。｣
  僕は涙があふれました。
  　
  いつも暗い道を歩き、近くに光があるにも関わらず、自分から避けて来た。
  月を好み太陽を嫌い、自分から暗闇に沈んだ。
  自分の周りを囲い、自分を他人から切り離した。
  そんな自分を受け入れてくれる。
  嬉しかった。
  だけど遅い。
  光へ帰りたい。
  光を浴び、元気に飛び回りたい。
  太陽を好み、光に浸かりたい。
  囲いを外し、他人と近づきたい。
  こんなことはもうできない。
  暗闇にとっぷり浸かってしまった。
  そんな僕に、光はもう届かない。
  だけど
  だけど
  もし、もし僕が光に行けたら。
  僕は一生。闇には行きたくない。
  あぁ…光と闇。僕はどうすればいい？
  　
  　
  　
  　
  ………………なんか長っ。
  まぁ…きにするな。