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- 2012/3/10 21:49
- 親爺を偲んで
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- 私の親爺が亡くなってから、今日でちょうど10年が経ちました。(いわゆる命日です)
親爺は国道をバイクで直進していた所を、反対車線側から右折しようとした乗用車にはねられてほぼ即死でした。
相手が言うには、親爺の前を走っていた車の陰に隠れて見えなかったという事でしたが、前方不注意と急発進が事故の主な原因であったため、判決で出た結果は97対3で圧倒的に相手の過失でした。
当時の私は今より更に未熟者だったので、加害者である相手を許すために半年ぐらいはかかりました。お袋は悲しみに暮れて3年ぐらいは立ち直れませんでしたが、今では相手の事を許しているようです。
親爺は、人前で話す事が苦手で、理不尽な相手に遠慮がちで、不肖の息子(私)より将棋の弱い男でした。
そんな親爺ですが、私が決して真似の出来ない尊敬出来る点がありました。それは「人の悪口を言わない」という事でした。
本当は内心カチンときていたのかも知れませんし、独りだけの時に不満をつぶやいていたのかも知れませんが、なんせ私の知りうる限りでは一切人の悪口を言わない男でした。
これが出来る人は、私のつたない人生経験では未だに親爺以外には一人だけしか巡り会った事がありません。それぐらい難しい事だと思うのです。
ただ単に我慢するだけだと、やがて不満が積もりに積もって爆発してしまいますから、人の悪口を言わないためには、自分自身の欠点を直す事も重要ですが、相手の相容れない部分を受け入れる寛容さや、相手の過ちを許す懐の深さが必要なのだと感じています。
「許す、それも徹底的に許す」これが出来た時にもしかしたら人間が完成するのかも知れない、と親爺を偲びながら今宵は物思いに耽っています。
無論、そんな私は今でもまだまだ未熟者です
- 私の親爺が亡くなってから、今日でちょうど10年が経ちました。(いわゆる命日です)