イリヤーノフさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2015/10/6 0:29
- 決断の時
-
- コメント(3)
- 閲覧(22)
-
-
- あんパンが好きだ。
しかもつぶあんに限る。
こしたあんはなにか物足りなく、つぶあんのあのつぶは噛むほどに「俺はここにいる」と歯茎越しに脳に訴えかけているようで、歯間に挟まる皮も愛しいほどに好きだ。
食欲の秋に残業は空腹との戦いを伴うのだが、それを癒してくれるのはそうひとつのあんパン。
会社の小用トイレには丁度目の高さに壁から15センチ程の出っ張りがある。
今日愛しのあんパンをそこに置いて用を足し、後ろにある洗面台で手洗い。
あんパンに手を伸ばしたのだが…
皆まで申しますまい。
半渇きの手からするりとこぼれたあんパンは便器に当たって床に落ちるでもなく、咄嗟の左手で受け取られるでもなく、最も落ちてはいけない所で流水に逆らうことなくクルクルと回っているではありませんか。
勿論、あんパンは袋に入れられたもので更にはコンビニの袋に入った二重に保護されたものだ。
流水は排水後時間が経っているのでほぼ水に違いない。
とは言え…、こんな所でクルクル回っている食べ物を拾ってまで…
ただ幸いにして辺りに人影はなく…
決断の時は唐突にやって来る。
私はあんパンが好きだ。
- あんパンが好きだ。