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- 2011/2/1 11:51
- 彼女の家に行ったんだがクソ怖かった・21
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- どれぐらい歩いただろうか。
相変わらず彼女と俺は一言も話さなかったわけなんだけどな。
もう空はすっかり暗くなっていて、虫がミンミン言うのも止んでいたんだよな。
時計を見ると17:10を回っていたんだっけかあれは確か、うん17:10分だった!いや、17:05分だっけ・・・いや17:10分だった!絶対17:10分だったんだよな。
彼女がまた立ち止ったんだよな。
今度はなんだと思っていたら彼女が振り返って俺に向かってこう言ったんだ。
「着いたよ」
ってな。
「これがお前の・・・家か・・・。」
彼女の家は、全くそこらへんにある家と変わらなかったんだよな。
表札には彼女の名字である「山田」と記されていた。
2階建の一軒家で、駐車場には白い軽自動車が停まっていた。
ついに来てしまったんだな。
俺はツバをゴクリと飲んだ。
長い道のりだった・・・。
横浜駅で待ち合わせをし、公園に行き、喫茶店に行き・・・と。
そして条件が脳裏をよぎったと共に、俺は固く決心したんだよな。
絶対に条件は守ろう。
ってな。
「じゃあ、ちょっと待っててね。」
そう言い彼女は玄関の小さな格子をキーッと明け、玄関ドアをガチャリと開け、家の中へと入っていった。
いよいよ、彼女の御家族と対面か・・・。
ふいに、心臓がドキドキしだしたんだよな。
あーなんて挨拶しようか。
御土産も買ってこなかったから気まずいなーとか。
時計を見ると、17:20になっていたんだよな。
玄関のドアがガチャリと鳴った。
カノジョが玄関の扉を開け僕に向かってこう言ったんだよな。
「入っていいよ。」
ってな。
想像を絶する体験が俺を待っていたんだよな。
(つづく)
- どれぐらい歩いただろうか。