謎の旅人Ⅰさんとモバ友になろう!
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- 2016/9/7 20:28
- のあ語り
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- プロダクションライブロワイヤルが終わった。
私は未だ熱気の収まりが見えない会場を裏口から出た。
謎P「………まさかのあさんがあの曲を披露するとは予想外だったな~」
裏口の通路をゆっくり歩く、喉が渇いた私は自販機の前に立ち財布を取り出した。
ピッ、ガシャ。
自販機から缶コーヒーを取りだし、軽くシェイク
謎P「んっ、うまいな」
これで私のプロダクションは負けるだろうな多分。
そしてプロダクションは解散する、昔みたいに。
謎P「…それぞれ次のプロダクションで頑張って欲しいところだな」
私はリスト見ながらゆっくり歩いた。
謎P「これで寂しい思いをするのは最後か」
今回のロワイヤルを負ければクビと引退。
所属アイドル達の顔が浮かんだ、私はPの証であるバッチを外した。
名刺も取り出し近くにあったごみ箱に捨てた。
謎P「あっ………これまだあったのか」
手には「高峯のあ担当プロデューサー」と書かれていた名刺があった。
年数が経ってるのか色が落ちていた。
謎P「いつまで持ってるだか、もうPでもないのにな…」
私はそれもごみ箱に捨てようとした時、会場側からヒールが床を叩く音が迫ってきた。
「……待ちなさい。」
振り向くと顔が少し赤みを帯びたのあさんがいた。
おそらく走ってきたのだろう、そのミニスカ衣装だと中身が見えないか心配だが……それより、
「どうしたんですか、そんなお顔赤くして……」
のあさんは息を切らしていた。
「はぁ……っ…それを捨てるのは許さないわよ」
のあさんの目線の先は私の指先だった。
「これはただの紙切れですよ?高峯のあさん」
私はそのままごみ箱へと指先を進めたが、腕を捕まれた。
「っ……やめなさい!!!」
のあさんの目から涙が流れていた。
「っ………お願いだから捨てないで」
指先まで紅く力強く握られた。
困ったなこりゃ……
どうしたもんか。
- プロダクションライブロワイヤルが終わった。