たぴ.★さんとモバ友になろう!
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- 2009/7/29 4:14
- 雨
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電車を降りると雨が降っていた
あいにく傘は持ち合わせていなかった
この駅で降りる人間は自分を含めても4、5人
みんないつもこの時間に見る顔だ
ある者は傘をさして帰って行く
またある者は家族に迎えられ
「まいったなぁ‥
途方に暮れていると後ろから
『よかったら入っていきます^^?
いつもは見ない顔だ
色白でどちらかというと可愛い?顔をした青年
「いいんですか?助かります
私はお言葉に甘えて傘に入れて貰って帰ることにした
「夕方から降り出すなんて卑怯ですよねー
『ははは、でも今日は夕方から降るって予報出てたじゃないですか
そんな事を話ながら10分程歩いて信号に捕まった
どーせ車なんて通らないだろう、そう思って渡ろうとすると
『駄目だよ?今日みたいな雨の日は見通しが悪いから‥
「あ、ごめんなさい
すぐに信号は青になった
渡ろうとして気付く
「あの、私家もうすぐなんでこの辺で大丈夫ですよ?ほら?雨もそろそろ止みそうだし‥
『いや、いーよ!良ければ持ってって
「え‥でも‥
信号は点滅を始める
『いーからいーから‥それに僕にはもう必要ないものだからさ^^
「必要無いって‥
『あ、そろそろ行かなくちゃ!じゃあね、気を付けて^^
「あ‥
彼は点滅を始めていた信号を走って渡ってしまう
渡りきるよりも早く信号は赤になる 交差する信号は青になった
大きなトラックが通り過ぎる
信号を渡った先を見るが彼はもういない‥
翌日の朝気付いたがその交差点には小さな花が供えられていた
「ありがとう‥
私は小さく手を合わせてその場を通り過ぎて行った
今日も夕方から雨の予報が出ていた
また彼に会えるかも‥今日も傘は持って行かない。