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- 2019/1/23 6:42
- トリックのきまぐれ小説(11)
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- 登場人物
き→きよし
店→店員さん
(前回からのつづき)
ほんの少しの勇気を出して
僕は彼女を誘うんだ
き 『見に行こうよ』
店 『今からですか?』
き 『い、いやっ、今からじゃなくてサクラが咲くころに…』
店 『あ、ですよね。ビックリした…』
一瞬ごまかされたかなって思ったときだった。
店 『久々に私も見に行きたいです』
そう言った彼女の笑顔がとても眩しかった。
心の中でガッツポーズを何回もしている自分がいた。
ちなみにガッツポーズとはガッツ石松から来ている言葉だ。←これいらない?
気づけば閉店時間。
食事もおいしかったがほとんど味は覚えていない。
それぐらい会話が楽しかった。
彼女がトイレに立った隙に会計を済ませてほぼ閉店と同時に外に出た。
彼女は慌てた感じでなにやら言っていたが、そこは聞こえないフリしてみた。
帰り道
彼女を送りながらの夜道
都会とは想像もつかないほど辺りは真っ暗で静かだった。
そんな中でも話は尽きない。
30分以上の道のりもあっという間だった。
僕は彼女が一人暮らしをしているというアパートの前で少し話し、別れ際に自分の連絡先だけを渡した。
船越堤のサクラの開花日が分かったら教えてもらえるように…
あえて彼女の連絡先は聞かなかった。
そういうつもりはないのかもしれないし、お互い忙しくて休みも合わないかもしれない。
店 『また連絡しますね』
こう最後に言った彼女の表情はどこか寂しげで、不安な気持ちのまま僕は東京に戻った。
それから3日後…
連絡を待つというのは僕の中では不安でしかない。
自分発信ができないからだ。
人によって感じ方はいろいろあると思うが…
この3日間という間。
僕の中で脈なしと感じる時間なのかもしれない。
しかも家に帰ってから速攻で静岡のサクラの開花予想を調べていて、だいたいの予想は出ていた。
それでなおさら不安な気持ちになっていたのかもしれない。
まぁきっとそういうことなんだろう。
そんな気持ちに切り替えた4日後…
一通の送信相手が不明なメール
心臓に血流が一気に流れこんだ
(入りきらなかった 涙)
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