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- 2019/1/21 22:44
- トリックのきまぐれ小説(10)
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- 登場人物
き→きよし
店→店員さん
(前回からのつづき)
そんな中、話題はお花見のことになった。
き 『東京の花見はすごいよ』
店 『お花見スポットたくさんありますよね』
き 『人の数も尋常じゃないから(笑)』
店 『ニュースとか見てると場所取りとか必死で大変そう』
き 『有名な井之頭公園で花見したことあるけど騒がしいだけだったなぁ。』
店 『ゆっくりサクラも見たいですよね』
き 『そうなんだよ』
店 『静岡にもお花見スポットたくさんあるんですよ』
き 『へーそうなんだ、こっちに住んでるときは花見なんかしなかったからね』
店 『私も駿府城公園ぐらいしか行ったことないですけど(笑)』
こんな話をしている最中に記憶の奥底からなにやら懐かしい思い出が見え隠れしていた。
き 『あのさぁ、○○保育園だったよね?遠足でどっかの公園に行かなかった?そこで初めてサクラ見て綺麗だなって思ったんだけど…』
店 『あっ』
彼女の顔がビックリした表情に変わった。
店 『もしかして同じなのかな?行った場所…』
き 『あ、やっぱ行ったんだ?名前は思い出せないんだけど』
店 『そこって船越堤(ふなこしづつみ)じゃないですか?』
き 『あっ!絶対そこだ!』
船越堤。
それはとても懐かしい響きだった。
そこは保育園の遠足で訪れた公園であり、
小学校の時にサバイバルゲームをよくした場所でもある。
懐かしいと同時に行きたくなっていた自分がいた。
き 『船越堤のサクラ凄く綺麗じゃなかった?』
店 『凄かったです!私もすっかり忘れてました』
き 『今も変わらずサクラあるのかな?』
店 『確かめに行きましょうか?』
また僕の中で時が止まった
次につながる一筋の光を僕は見つけた
き 『船越堤には全然行ってないの?』
店 『もう全然行ってないです』
き 『久しぶりに見たくない?船越堤のサクラ』
店 『見たいです』
今は3月の初旬。サクラはまだ咲いていない。
タイミングとしてはバッチリなんじゃないか?
ほんの少しの勇気を出して…
僕は彼女を誘うんだ!
(あと少しだけつづく)
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