トリックさんとモバ友になろう!
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- 2019/1/19 21:50
- トリックのきまぐれ小説(7)
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- 登場人物
き→きよし
店→店員さん
従→従業員
(前回からのつづき)
どうやらお店は営業中のようだ。
店 『空いてますかね?』
き 『とりあえず入ってみようか』
僕は重厚感漂う大きな扉を開けてみた。
すると店内はたくさんのお客さんで賑わっていた。
やわらかなクラシックがかかっている。
き 『うわっ、混んでるね』
店 『ほんとですね!席空いてるかな?』
間もなくして店の従業員さんが案内しにやってきた。
従 『いらっしゃいませ。ご予約の方は?』
き 『予約はしてないんですけど』
従 『ただ今テーブルの方は満席でございまして…』
き 『あーそうですか…』
申し訳なさそうに彼女は下をうつむいている。
従 『カウンター席でよろしければすぐにご案内できますが?』
き 『ほんとですか?』
従 『ただし禁煙になっております』
き 『カウンターでも大丈夫?禁煙みたいだけど?』
店 『はい、きよしさんが良ければ私は大丈夫です』
き 『じゃあカウンター席でお願いします』
従 『かしこまりました。こちらの方へどうぞ』
き 『ラッキーだったね!』
店 『空いててよかったです。もう、ちゃんと予約とか確かめればよかった』
眉間にしわを寄せた顔がなんともかわいい。
き 『まぁでも座れたから全然オッケーだよ』
店 『でも禁煙なんですよね。よかったですか?』
き 『タバコ吸わないから全然問題なし。むしろ○○さんのほうは大丈夫?』
店 『私も吸わないんで全然大丈夫です』
僕はホッとした。
普段自分が吸わないのでタバコを吸う人の気遣いをできない時が過去に多々あるからだ。
今日は時間の許す限りゆっくりと食事ができそうだ。
店 『ホントはね、ちょっと心配だったんです』
き 『ん、何が?』
店 『タバコ吸う人だったらどうしようって…』
き 『嫌いなの?』
店 『私、タバコの煙がすごい苦手で。ここのお店も煙でモクモクしてたらどうしようって』
き 『そうなんだ、まぁ吸わない人で煙好きな人はいないよね。僕も吸わない人で助かるよ』
店 『健康にも良くないですもんね』
き 『そうそう!女性は特にね』
すっかり注文する前に話し込んでしまった。
(つづくみたい)
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