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    • 2015/3/3 1:18
    • たまには映画の話
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    • 前回は文字数の制限で削除だらけになり、わけのわからない内容になりました。

      今回は『マルメロの陽光(El sol del membrillo)』。
      これはスペインのビクトル・エリセ監督による1992年のドキュメンタリー映画です。

      アントニオ・ロペス・ガルシアという実在の画家が、マドリードのアトリエの庭で陽光を浴びたマルメロの果実をいかにリアルに写しとるか、というお話。ロープを張り巡らして庭じゅうを計測し、だんだんと熟した果実の重みで枝がたわんでくると、果実そのものにも修整線を加えながら描き直していく。そうして彼が制作に没頭するあいだにも、陽射しの位置は変わるし旧友は訪問するし、雨も降る、そして季節も秋から冬へと変わりマルメロの果実は完全に熟したのち、ぽてぽてと地に転がって腐ってゆく。

      エリセという監督は映像はもちろん「音」の使いかたが上手い監督だと思う。昔『ミツバチのささやき』のサントラが欲しくて、でも存在しないからビデオから録音して、ずっと聴いていたことがある。ただ、ルイス・デ・パブロの音楽も素晴らしいけど、それより耳に心地良かったのは「モノ・オト」だった。この点で最も素晴らしいのは『エル・スール』だろう。ラスト間際のカフェでの音の強弱は、お互い饒舌になれない父娘の心理描写を見事に演出している。

      私の主人はブルースが好きで(「プカプカ」ではない)、部屋でいつも泥臭い音ばかり聴いているが「もし俺が先に死んだら、いちどでいいから真面目に聴いてみてくれや」などと言う。厭だね、と思います。それが騒音だから愛おしいと感じる世界だってあるのだ。

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