トモゾーさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2010/9/26 11:20
- 仕事・修理その11
-
- コメント(1)
- 閲覧(33)
-
-
仕事・修理その11
今日は涙なしには語れない
ちょっとせつないお話です
昨日、近所の中学校に楽器修理に行きました
3年生は引退し、新体制になったばかりの様子で
いつもと勝手が違って少しやりづらい
やはりどこの学校でも3年生の存在の大きさを感じますね
で
3年生が使っていた楽器も下級生に引き継がれているのですが
そのうちの1本、テナーサックスが全く音が鳴らなくなったと
聞くところによると
先日、学校の体育館で演奏会をした時に
置いていたテナーサックスを部外の生徒に蹴られたとのこと
まぁ意図的ではなく当たってしまったのだと思いますが
管体にボコッと凹みができており
何より吹き口のネックがぐしゃりとひしゃげていて
とても元に戻せない
このテナーサックスは
30年近くも使われ続けており
使用頻度から考えると耐用年数を大幅に越えたものです
すでに5年ほど前に僕自身が
滅多に認めない「寿命」として修理不可の判断を下しました。
それでも楽器が足りないからと騙し騙し使われ続け
今年も、3年女子が中学最後のコンクールに向け
出ない音も気迫で鳴らし、この楽器で必死に練習していました。
その子のコンクールへの気迫に触発されて
かつて僕が諦めたこのサックスの修理に再び挑みました。
新に手を加え
ひとつずつキイやトーンホールの変形修正をして
息漏れのないように調整し
微妙な調整を施しても尚
なかなか良くならず
僕も彼女もコンクールが近付いて、時間も余裕も、そして予算もなくなってきて…
最終的に完全には直せませんでしたが
「前よりすごく良くなりました」と
吹き手の彼女は言ってくれて
コンクールを最後まで堂々と演奏してくれました。
そんな今年一番の思い入れのある楽器が
こんな早く
そしてこんな形で終わりを迎えるとは…
本当に
昨日は本当に切ない一日でした