零崎 閖織さんとモバ友になろう!
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- 2015/12/30 15:02
- 黒の思い出。
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- 『お仕事ついてきて。』
黒の少女から直々に依頼をされた。
珍しいこともあるなと考えたが人が出払っていることを考えると納得がいった。
少女の仕事…と言っても少女自身の性能を考えると
もはや助っ人いらずなところはあるが、どうして助っ人を呼ぶかというと。
『誰か一人いたら私のストッパーになる。』
とそう言っていた。
確かに彼女は手加減をしなければ本当に惨状になるのは目に見えてるし、そもそも力を使いすぎる傾向がある。
そういう話をなんとなく聞いていたが、
「…お、おい。もういいだろう?」
「…?」
そんな惨状の中立っている少女は、少女でなく『鬼』だった。
ここまで虚ろな黒い目を見るのは久しぶりだと思った瞬間背筋に寒気が走った。
少女はあたりを見渡すと、いつもの表情でこう言った。
「かーえろっかー!」
あぁ、今日も終わった。と思った瞬間だった。
「!?兆くん!」
もう全員倒したと思っていたが、取りこぼしが居たようで
落ちていた刀で斬りかかってきているところまでは見えた。
切られると思った瞬間、目の前を黒くて細い何かが舞っていた。
「っ調子のんないでよ!?」
断末魔を上げて斬り掛かってきた奴は倒れた。
「…すま…あ!?」
「え?何そんな大声出して?」
「髪…。」
「ほえ?あー、切れちゃったのか。いいよ。兆くん無事だし。」
長かった黒髪が、セミロング程度までになっていた。
さっき俺をかばった瞬間に舞っていたアレは少女の髪だったのだろう。
「大丈夫。髪が短くなったって私だし?どう?この感じ似合う?」
「似合ってはいるけど、その。」
「はーい、それ以上言わない。帰るよー。」
こうなるとしばらくは聞いてくれないのは目に見えているので
謝罪することは諦めた。
「…あのさ、」
「ん?」
「短くてもその似合っているしいいと思う。」
「…!ふふっ。あったりまえでしょー?」
ニィッと笑った少女はいつもの少女だった。
- 『お仕事ついてきて。』