カツ☆さんとモバ友になろう!
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- 2009/6/26 7:36
- 生まれて生きてちょっぴり役に立て。
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- カニは青空を見ていた。
カニはただ青空だけをじっと見ていた。
カニは青空のむこうにある無限の宇宙を見ていたのかもしれない。
カニは青空のむこうの無限の宇宙のむこうにある、もっと無限の何かを見ていたのかもしれない。あくまでも予想である。
カニではない僕の予想である。
カニアレルギーの僕の予想である。
カニアレルギーだから、カニびいきではない予想ではある。
しかしながらカニは青空を見ていた。
今日も今日とてじっと青空を見ていた。
ずっと青空を見ていたら肩に力が入りすぎて肩がこった。
道行く見知らぬカニに肩もみを頼んだ。
道行く見知らぬカニは青空を見ていたカニの肩をもんだ。
ブシュー。
カニの爪は鋭いから、特に道行く見知らぬカニの爪は鋭かったから、青空を見ていたカニの肩から血が吹き出した。
ブシュー。
慌てて道行く見知らぬカニは青空を見ていたカニの肩にバンソウコウをはった。
「かなりの勢いで血が吹き出したから泡食っちゃったよ。カニだけに泡食っちゃったよ」
道行く見知らぬカニはそんなことを言って何処かへ行ってしまった。
またカニは青空を見ていた。
またカニはただじっと青空を見ていた。
(ふふっ、結構肩痛ぇ)
青空を見ていたカニは少し笑った。
(ふふっ)
それを見ていた青空も少し笑った。
終わりだ。
- カニは青空を見ていた。