カツ☆さんとモバ友になろう!
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- 2008/5/7 11:01
- イケメンとマリリンと芋洗坂。顔写メ付。
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- ニュース日記 について:
- よかった
てなわけで小話をひとつ。
。。。。。
「えいっ!えいっ!えいっ!」
「梅子なにをしとるんじゃ?」
「あっ、おじいちゃん。梅子ね、今弱い自分と闘ってんの。えいっ!」
「ふ~ん。勝てそうなのか?」
「ダメ~。案外弱い自分も強いもんだね。なんか負けそう」
「ワキをくすぐってみろ。弱い自分の弱点はワキじゃ。わしは今まで何万回も弱い自分と闘ってきたが、ワキをくすぐるのが1番じゃ。奴らも人の子、他のところは鍛えられてもワキまでは鍛えられとらん」
「うん、ワキくすぐってみる。えいっ!コチョコチョ!」
スタコラサッサ、スタコラサッサ。
「おじいちゃん、ワキをくすぐったら弱い自分が一目散に逃げてったよ」
「誰しもワキは弱いのじゃ」
「えいっ!コチョコチョ!」
「わしのワキをくすぐっても無駄じゃ」
「どうして?」
「こういうこともあろうかとわしのワキはセラミックコーティングしておるからな」
「じゃあ、ワキバラはどうかな?えいっ!コチョコチョ!えいっ!コチョコチョ!」
スタコラサッサ、スタコラサッサ。
「おじいちゃん逃げてっちゃった~。さすがのおじいちゃんもワキバラはダメなのね」
梅子の祖父の梅吉は家まで逃げて来た。
家に入るやいなや叫んだ。
「ばあさんや!ワキバラをセラミックコーティングするから金をくれ!」
「あたしゃセラミックコーティング反対ですよ。おじいさんが入った後の風呂にいっぱいセラミックのカスが浮いてて、全身に張り付いて困ってるんですよ」
玄関で梅吉を出迎えた梅吉の嫁で、梅子の祖母のマリリンの全身は綺麗にセラミックコーティングされていた。
「毎日毎日おじいさんの後に風呂に入ってたらこうなっちゃいましたよ」
「うっ、うっ、羨ましい。わしもそんな体が欲しい」
梅吉は泣いた。
久々に泣いた。
「おじいさんがこんな体にならなくても、わたしがおじいさんを守ります!」
梅吉は泣き崩れた。
久々に泣き崩れた。
時代に翻弄されても失ってはいけない夫婦愛がここにはあった。
ハッピーエンドふう。
。。。おわり。。。
あとがき。。。。。
強くなりたいと思うとき、いつも弱い自分がそこにいる。
弱い自分も案外強いから、強くなるのを手伝ってもらう。
弱い自分も捨てたもんじゃない。
と思う。またね