kotoさんとモバ友になろう!
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- 2015/8/8 22:39
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- 髪型は祖母が決めていた
“普通に見えるように
目立たないように
外国人に見えないように”
それが祖母が私の髪型を決める基準になっていた
祖母は自分の行きつけの美容院を予約して
下校ちょうどに小学校に迎えに来る
私はランドセルを背負ったまま
祖母の決めた髪型にしてもらうため美容院に行く
私の癖のある赤茶の髪を
祖母はいつも短くさせていた
普通に見えるように
目立たないように
外国人に見えないように
こんな生い立ちの私が こんな狭い村の中でも
皆に馴染んで暮らしていけるように
私の短い髪の毛は
祖母なりの私を守ろうとする愛情のかたちだった
大学に進み東京に出て 髪を伸ばしてみた
祖母に反抗した訳ではなくて
ちょっと背伸びして
長い髪の美しい大人の女になってみたかったのと
黒髪でないことが珍しくない時代と日本になったから
黒髪でないことが珍しくないから
長い赤茶の髪の私でも
普通だし 目立たないし 外国人にも見えず
その点では平和に生きている
深い意味はないけれど 昨日髪を切った
25㎝は切ったって美容師さんが言ってた
懐かしい髪型
祖母が決めた短い髪
私を守ろうとしてくれたこの髪型
こんな生い立ちでも
こんな生い立ちだからこそ
愛して守ってくれた人がいたことを
思い出させてくれた
- 髪型は祖母が決めていた