kotoさんの日記

更新する

- 2015/3/12 23:33
- ＊
- コメント(1)
- 閲覧(318)
- まさかまだ30代で、誰にも気づかれないような場所で、たった独りで亡くなってしまうなんて思わなかったでしょうね
  
  どこか身体の異変を感じたりはしてなかったのですか？
  
  まだ26歳の私の母と1歳の私を遺し突然亡くなったこと、どれだけ無念だったか、はかり知れません
  
  母は私の7歳誕生日目前で消えてしまったけれど、妻のいる人の子を産み、その愛する人に死なれた母の悲しみ、孤独や不安を理解して、許してあげてください
  
  母は頑張ってくれていましたよ
  
  消えてしまったのも、母子共倒れしないための苦渋の決断だったようにも思えます
  
  母が消えてからの私は、時には厄介者扱いもされたし、時には見えない存在にもされ、周りからは同情もされたし不憫だとも言われたけれど、母を恨んだことは一度もありませんでした
  
  もちろん、不本意に無念のうちに亡くなったあなたのことも
  
  ただ寂しかっただけ
  抱きしめてほしかっただけ
  
  寂しいと誰にも言えず泣くこともなかった私は、どこか少し壊れた大人になってしまいました
  
  寂しいと声を上げて泣けていたら、
  思いを言葉にして気持ちを素直に表せていたら、もう少し器用に生きられる大人になれたのでしょうか？
  
  3月なのに、恐ろしいほどの吹雪で、命日より2日遅れたお墓参りになってしまいました、ごめんなさい
  
  あなたの奥さんは、なかなか離婚してくれない悪者のように言われていましたが、ほんとのところは、私にはわかりません
  
  でも、不倫関係だったのはあなた方なんだから、あなた方も正しかったわけではないですよね
  
  どんな奥さんだったか、私は知らないけれど、あなたの遺骨を母に分骨してくれたこと、私は感謝しています
  
  だからこそ、こうして私もお墓参りできるんだもの
  
  今年も父さんのお墓参りできて良かった
  
  東映の映画スターのような、いい男だったそうですね
  
  子どもの頃はﾋﾟﾝときませんでしたが、最近は遺影を見るたび、私もそう思います
  
  私の顔は、ますますあなたに似てきましたよ
  
  父さん
  あなたの名づけてくれたこの名前と、あなたにそっくりなこの顔、私は好きです