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    • 2018/3/29 7:16
    • ワルクラ卑弥呼討伐5
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    • 雪のように真っ白な、まあるい月が浮かぶ真夜中。

      アヤメは一人、雑木林の中で佇んでいた。

      足元には川が穏やかに流れ、風で落ちたであろう蒼い葉が一枚二枚と水面上に漂っている。

      アヤメは徐に、懐から一振りの短刀を取り出した。

      ゆっくりと鞘を抜き、現れた刀身が月に照されて銀色に輝く。

      そのまま勢いよく腹に突き刺そうとした瞬間。

      「俺の太鼓鐘で何をするつもりだ?」

      聞き慣れた、しかし怒りを含んだ低い声が背後から聞こえ、アヤメは息を飲んだ。

      「言っておくが、勝手に自害する事は赦さないからな。」

      何も答えないアヤメに、声の主はジャッジャッと、わざと小石を蹴飛ばしながら彼女に近寄る。

      背後に人の気配を感じたところで、アヤメはようやく口を開いた。

      「私は…自分が赦せないんです…。いくら呪術のせいとは言え、お仕えする主君を忘れてしまっていた事に…。こんな、忍にあるまじき行為をしてしまった私など…生きる価値がありません…。」

      「……そこまで言うなら自害でも何でもするがいい。ただし、この刀でな。」

      そう言ってアヤメの前に立つと、彼女に一振りの短刀を手渡した。

      続く

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