たかとん◎★さんとモバ友になろう!
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- 2012/9/27 3:36
- マロン
その2
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- ノロノロ進み 渋滞の先頭付近が見えてきた。事故で車線規制がされている様子は無く、渋滞の先の道路はガラガラ。
「あっぁ~!」たかしが叫ぶ。
「渋滞の先頭を犬が走ってます。」
「なんじゃとぉー?」とわしも先のほうに目をやると、片側2車線のバイパスを右にいったり、左にいったりしながら、ぎんたと同じシーズーが走っている。
犬を追い越すタイミングを見計らうための渋滞だったようじゃ。
「どしたんじゃろぉ~?サービスエリアで飼い主とはぐれたんかのぉ~?それにしても危ないのぉ~」
ジワジワ進みながら暫く犬を見ていたのだが、犬は突然中央分離帯に入った。
『まずい!』
車は流れだしたが、犬が反対車線に飛び出したら大事である。
「たかしっ! 車止めぇー!」
「えぇ~! どうすんすか?」
「犬の一匹 救助できんで 地球の平和が守れるかぁ~! 早ょ~止めぇーい!」
「はい!」
車を左端に止めると わしは助手席を飛び出し、車の合間を駆け抜け、中央分離帯に向かう。
事情が判っている車両からは、わしの救出劇を手に汗握って注目していた。(ような気がする)
ホイットニー ヒューストンに似た美人運転手は、わしのことを映画ボディーガードのケビン コスナーみたいな方だわ!と目をウルウルさせながら見ていた。(ような気がする)
自分で言うのもなんじゃが かっこえぇーのぉ~。
わしは中央分離帯を走り、ぜぇぜぇ走る犬に追いついた。
わしに気づいた犬は止まり、びっくりして反対車線に飛び出さないことを祈りながら、「こっち こいっ!」と手を伸ばすとそいつはスンナリわしの手の中へ
ぜぇぜぇ言いながら震えておる。
車に追いかけられ、さぞ心細かったんじゃろう。
犬を抱きかかえ、バイパスを走る車に すまぬ すまぬとヘコへコ頭を下げながら、たかしの待つ軽トラに乗り込んだ。
再び 帰路へ
「たかとんさん。その犬どうすんすか?」
「うぅ~ん とりあえず連れて帰るが……… たかし! お前 飼え!」
「えぇ~! 無理っすよぉ~」
じゃろうのぉ~ と思いながら 一旦自宅に連れ帰ったのだった。
自宅に帰ると 姪っ子が勝手に上がり込んで、コタツでうつらうつらと居眠りしておった。 いつものことじゃが…
マロンその3に続く
- ノロノロ進み 渋滞の先頭付近が見えてきた。事故で車線規制がされている様子は無く、渋滞の先の道路はガラガラ。