Re:ラックマさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2009/6/23 14:26
- 燕
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- 毎年この季節になるとやってくる。
どこから持ってきたのかもわからない泥を家の壁に少しずつ付けていく。
二羽の燕が完成させた泥の巣は、たとえ二羽の燕がそこに乗ろうとも崩れはしない、とても頑丈な巣。
母親はそこに卵を産み、父親は卵を温める母親のために餌を調達する。
夜は決して広いとは言えない小さな巣に二羽が寄り添い羽を休める。
ある日
家に帰るとその巣はなくなっていた。
代わりに、地面にはあんなに丈夫だった巣の残骸と、血の交じった潰れた卵。
親鳥たちは家の周辺を飛び回り、そこにあるはずの巣と、いるはずの我が子の元へやってくる。
何度も何度も…
失ったことは気付いているはずなのに何度も
それを電信柱の上から見下ろす烏。
駐車場に座る野良猫。
やったのは烏なのか猫なのか…
小学生の頃は雛が孵り、巣立ちまで見た。
あの感動とは程遠い虚しさが壊れた巣と潰れた卵から伝わってきた。
またおいで
暇なRe:ラックマの日記でした
最後まで読んでいただいてありがとうございます
それではまた
- 毎年この季節になるとやってくる。