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    • 2008/5/8 22:05
    • お母さん
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    • 私には、お母さんが二人いた。私の17歳の誕生日に、母が継母であったことを聞かされた。
      私を生んでくれた母は、産後すぐに亡くなったそうだ。生みの親より育ての親…なんていうが、その時の私は今まで騙されてきたという怒りと、馴れ親しんだ母が急に他人に思え、両親の話もきかず部屋でふてくされて泣いていた。
      翌日から母を「おばさん」と呼ぶ様になった。
      そう呼ぶと母はたまらなく悲しそうな顔をした。その後、何かと私に気を使いだし、必死になる母を余計に煩わしく感じ、口もきかなくなってしまった。何となく家に居ずらくなったので、夜は出かけるようになった。
      それから一ヶ月がたとうとする頃、シカトし続ける私に母が「部屋で読んでね」と手紙を差し出してきた。が私は、その場でぐしゃぐしゃに丸め、ゴミ箱に捨ててしまった。それを見ていた父が私をはり倒し、震える声で「母さんはなあ…」と言ったが、私はろくすっぽ聞かずに泣きながら自分の部屋に逃げた。
      ・・翌日、母は帰らぬ人となった。
      居眠り運転をしていたトラックが赤信号を無視し母に突っ込んだそうだ。
      即死だった。
      あまりに急な出来事のため、泣く事もできず、通夜が終わった後も母のそばでぼう然としていた私に、父がボロボロの紙きれを渡し、一言「読め」といった。
      昨日の手紙であった。
      そこには母らしい温かい字でこう書いてあった。    「千夏ちゃんへ      17年間騙していてごめんなさい。お父さんはもっと早くに言おうとしてたんですが、貴方に嫌われるんじゃないかと思い、あんなに遅くなってしまいました。貴方の気持ち、とてもよくわかる。だってお母さん、偽者だったんだもんね…。でもね、お母さん、貴方の事を本当のお母さんに負けないぐらい愛してるんだよ。千夏が成人しても、旦那さんができてもずーっと…」
      泣きながら書いたのか、字の所々がにじんでいる。そして最後に震える字でこうあった。
      「…だから、、、また「お母さん」って呼んでね。」
      私が感じた寂しさを、母は17年も耐えていたのだ。人の気持ちを考えられなかった私は、一ヶ月もの間、母を苦しめたのだ。
      「お母さん…」
      一ヶ月ぶりに発したその言葉は、冷たくなった母の耳にはもう届かない。       〈チキンスープ〉より
      自分に限り無い愛をくれた母。そこに、偽物・本物の境など無いと思います。
      いま、生きてくれている家族、大切にしたいですね(^-^)

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