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- 2009/3/8 21:34
- 小説『カルマとそれから』(第1回)
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- いまからずいぶん昔のこと、ひょんなことから私はとある片田舎の小さな町に住んでおりました。
その町には古くから伝わるとされるとても興味深い伝説がありました。
私はその話を聞いただけなのですが、今でもときどきその話を思い出すと何故だか自分自身がとても温かい心持ちになれるのです。
今回は特別に皆さんにその伝説を話すことにしましょう。
※
この星がまだ幼かったころ、まだ緑が生い茂っていたころ、世の中が混沌の闇に包まれていなかったころ、俺は生まれた。
俺は自分以外の誰も信じることができやしないひとりぼっちのライオンだった。
いつものように果てしない草原を駆けていると、どこからともなくささやく声が聞こえた。
「僕だよ」
ライオンは止まった。
「僕だよ」
ライオンが言った。
「声の主よ、何者だ?」
- いまからずいぶん昔のこと、ひょんなことから私はとある片田舎の小さな町に住んでおりました。