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    • 2010/10/15 6:01
    • ジーフリト外伝 日だまりの章Ⅷ
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    • 風が少しづつ春を運んでくれる午後の日だまり


      ジーフリトに静かに語るドリアート。

      「はじめまして王子様、私はドリアートと申します。ティーナは…この乙女の命は楓に姿を変えました。これから幾百年もかけここに根付いていくでしょう。木々と語らい、小鳥たちや風の声を聞きながら…
      やがてこの楓の根は二つの岩をしっかりと繋ぎ、決して離れぬように包みます。自然が人々を慈しむ心と人々が自然に感謝する心だったこの岩を」
      「それでこの乙女は幸福なのか?」
      ジーフリトは重い口調で呟きました。
      「あら王子様、ティーナの暮らしを思い出して。この子は自然と人々が調和することを望んでいたのよ、毎日祈っていたのはそのためよ」サッキュバスが言いました。
      「これから毎日ティーナに会えるよぅ。ティーナが村にいるときは会えなかったもん」インキュバスは本当に嬉しそう。
      「人間は命を姿形でとらえがち、でもわれわれ精霊や自然界のものは生きようとする心そのものを命と思います。この子は…ティーナは自分の願いのため命のかたちを取り替えただけですよ、心は美しいままです王子様」ドリアートはジーフリトに語りかけました。

      「いずれにしてもわしは戦を止めねばならぬ、それがこの乙女の願いだから…もはや手遅れやも知れぬが…」

      「それならばシルフィードがグンテル王の城まで導いてくれるでしょう。われわれはこれで森に帰ります王子、お気をつけて」ドリアートは高い樹の梢に姿を消しました。「またいつか会いたいよぅ…王子様元気でね」
      「さぁはやく帰るよ!インキュバス、まったくあんたはのろまでとろいんだから」
      「あたしのろまじゃないよぅ…とろくないもん」二人の妖精も茂みの奥へと消えました。


      おばあさんのお話し
      またあした

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