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    • 2010/10/11 10:29
    • ジーフリト外伝 日だまりの章Ⅴ
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    • 編み物をしている手を止めて、おばあさんが私を呼びました


      「バルムンクが泣いてるよぅ……」
      インキュバスの言葉にはっとしたジーフリト。
      手にしたバルムンクを見やれば、なんとも悲しく青い光を放っておりました。
      先程までは淡い紅色に輝いていた刀身は今は透き通り、触れることさえ罪深く感ずるような澄みきった青い光をジーフリトに見せました。
      手にしたバルムンクをじっと見据え、身じろぎひとつ出来ないジーフリトにサッキュバスが言葉を掛けました。
      「王子様、その青い光が何なのかもうお分かりでしょう」
      「乙女の…命…
      ティーナの命…そのものなのか?」
      「そうだよぅ…ティーナは慈愛の心と感謝の心を差し出したけどぉ…命の光はまだこの森をさまよっていたんだよぅ…だからぁ…」
      「じれったいね!インキュバス!王子様!バルムンクのその光はティーナの命の光なのよ!ティーナの命は今バルムンクに宿っているの!今しかないのよ!…お願い…ティーナを…」
      叱られてもインキュバスはおっとり話します。
      「次の風が吹いて柏の葉が落ちたら手遅れだよぅ、ティーナの命が蘇るのは剣に命が宿ってから柏の葉が落ちるまでだよぅ…」
      「あ・ん・た・それ知ってたの…インキュバス!?」
      「うん、きのうの夜ドリアートが教えてくれたもん」
      「……バカァ!ノロマ!…早くシルフィードにあたしの声を届けなさい!ブルゴントの風をすべて止めてって。あんた声を操るのが得意でしょ!はやくしないとひっぱたくよ!」
      インキュバスはびっくりしてサッキュバスの声をシルフィードに届けました。
      声を受け止めたシルフィードは荒れ狂う風を鎮めました。ティーナを失う悲しみに我を失っていたシルフィードはティーナの命が蘇ることを知り、穏やかな風となりました。
      「頼んだぞ!ニーデルランドの王子よ、ティーナの命が蘇ったなら私は此方に良き風だけを約束しよう!」


      ティーナの命を宿したバルムンクをしっかと握ったジーフリト
      岩の前に立ちました。


      おばあさんのお話し
      またあした

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